顎関節症について
2025年06月2日
こんにちは。歯科衛生士の深澤です。
先日突然左顎関節の痛みと開口障害に襲われました。いわゆる「顎関節症」と言うものです。
口が開かない!開けると痛いし噛むと痛い!
よく知っている症状でしたが、いざ自分の身に起こると中々焦るものです。
Dr.指示の元セルフケアを行い1ヶ月経過した今ではかなり症状が改善してきました。
今回は「顎関節症」についてお話していこうと思います。
《顎関節症の症状》
* 口を大きく開けた時に、耳の前で「ゴリッ」「カクッ」などの音がする
* 顎関節に片方ないし両方の顎関節の痛み 特に口を開けると痛い
* バケットのような硬い食べ物を噛んだときに「ゴリ」などの音とともに痛みが出る
* 口が大きく開けられない(人差し指から薬指までの指3つが縦に入らない)
* 顎関節を押すと痛みが出る(圧痛)
* 顎関節がロッキングしてしまう(開けたり閉じたりすることが困難になる)
《顎関節症の原因》
1.TCH(Tooth contacting habit:日中に無意識に行なわれる上の歯と下の歯の接触させる習慣のこと。)
2.日中の動作:頬杖をつく、ガムを噛む、爪噛み、片方の歯で噛む、猫背
3.夜間の習慣:歯ぎしり、うつぶせ寝
4.精神的要因:ストレス、緊張の続く仕事
5.単回の外傷
6.特定のスポーツ、楽器演奏、職業
顎関節症の方の8割は1に当てはまると言われています。私の場合も、以前から日中上下の歯の接触している感覚や夜間のくいしばりの自覚がありました。
みなさんも日中の無意識な上下の歯の接触がないかどうかぜひご確認ください。食事・嚥下・会話以外では上下の歯が当たっていない事が正常な状態ですので、1日のうち20分以上上下の歯が噛んでいる状態であればTCHに当てはまり、顎関節症のリスクがあるといえます。
《治療方法(私の場合)》
・食事で固いものをひかえる
・開口訓練
・側頭筋のマッサージ
・咬筋のマッサージ
・日中の上下の歯の接触を意識的になくす
これを1ヶ月続けていき、やっとおにぎりが食べられるくらい口が開くようになりました。ハンバーガーが思い切り食べられるようになるまでもう少し頑張ります🍔