鼻呼吸のススメ
2018年06月16日
副院長を務めています末延です。
6月も中旬となり、子供が通う小学校ではプールが始まりました。
日中の日差しも強くなり、「夏」を感じる時が多くなっています。
そろそろエアコンの出番かしら・・・。もう使っているご家庭もあるのでしょうか?
今年はエアコンクリーニングをしてみよう!と思いたち業者に電話、設置状況や見積りに来ていただきました。エアコン内部を懐中電灯で照らすと「あ~、真っ黒ですね」。
予想はしていましたがやはりショック(>-<)。お掃除をお願いすることになりました。
目には見えない菌ですが、ヒンヤリした冷気の中にはたくさんいるのでしょう。そしてその空気を吸って、呼吸をして過ごしている毎日。今回はこの「呼吸」についてお話していきたいと思います。
「口呼吸」と「鼻呼吸」。このところ耳にすることが多くなったと感じます。
口から空気を肺に取り込むのが「口呼吸」、鼻から取り込むのが「鼻呼吸」です。
医科、歯科いずれの分野でも注目されているのが「鼻呼吸」です。
吸った空気は鼻(鼻腔)の中できれいに異物を取り除かれ、またその先の喉(咽頭)のあたりのリンパ組織も体内に入ってくる異物から体を守るように働きます。
鼻から喉に至るまでにはいくつかの副鼻腔が開いており、副鼻腔を通り抜けることで適度に温められ、加湿もされることで喉に優しい空気となります。
湿った空気は肺の組織にもよくなじみ、酸素摂取量を増加させることにもなるそうです。
鼻呼吸をするためには、お口は閉じなければなりません。「意識を持って鼻で呼吸する。」「口や顔の筋肉を使いしっかり閉じる。」簡単なようで難しいことです。
口をポカンとあけて口呼吸していると、口の中は乾燥し、虫歯や歯周病の進行を早めてしまいます。
また、鼻呼吸の恩恵を受けられないだけでなく、「歯並び」にも大きく影響が出ることがわかっています。
正しい呼吸方法を学習することで、体にも歯並びにも良い結果が得られそうです。大人も子供も、今日から、いやいや今から「鼻呼吸」始めましょう!